
ウォッシュドリネン・ワイドパンツ
フランス・ノルマンディー州カン近郊の農家から直接仕入れたフラックスを、ベルギーの製糸所でリネン糸に加工したもの。三回の水洗い処理を経て、着るほどに柔らかくなる質感に仕上げています。ウエストはゴムと共布の紐の両立て、裾は手まつり縫い。

Eternal Ivory Brook を始めたのは2019年の秋、中村 澄子リの買い付けから帰国した直後のことでした。十二年間、百貨店のバイヤーとして国内外のブランドを扱ってきた澄子は、マルシェ・サン=ピエールの外れにある小さなアトリエで、一人の職人が無言でリネンを裁断している場面に出会い、何かが変わりました。「あの静けさが、自分がずっと探していたものだと気づいた」と彼女は言います。帰国後すぐに百貨店を退職し、東京・代々木上原の路地裏にある小さな一室を借りました。
最初の一年は、ほとんど売れませんでした。商品は十四点のみ、告知もほぼなし。それでも、一人また一人と、口コミで訪れる人が増えていきました。2020年の春、パンデミックで世界が止まったとき、澄子はむしろ仕入れの時間が増えたと言います。ポルトガルのアレンテージョ地方の手紡ぎコットンを扱う家族経営の工房と、メールで三ヶ月かけて関係を築きました。「言葉が通じなくても、布の写真を送り合っているうちに、何を大切にしているか伝わった。」その工房の素材は今も、夏コレクションの中心にあります。
中村 澄子、東京生まれ。文化服装学院でパターンメイキングを学んだ後、大手百貨店のバイヤー部門に十二年間勤務し、主にヨーロッパの独立系ブランドの国内導入を担当した。2019年秋にパリ訪問中に転機を迎え、同年末に Eternal Ivory Brook を設立。週末は奥多摩の山を歩くことを習慣にしており、「歩いているときに、次のコレクションのテーマが浮かぶことが多い」と話す。愛読書はロラン・バルトの『モードの体系』と、ガストン・バシュラールの『空間の詩学』。
リネンという素材は、どこで育ったフラックスから作られるかによって、まったく別の布になります。同じ「リネン」という名前でも、ベルギー産、中国産、ノルマンディー産では、触れたときの感触も、洗ったあとの変化も、経年での育ち方も異なります。Eternal Ivory Brookが2019年の創業以来、ノルマンディー産にこだわり続けているのには、理由があります。
続きを読む →「均一にしようとすると、糸が死ぬ」。ポルトガルのCasa Fiadaで、職人のアナがそう言いました。工業生産のコットン糸は、太さが完全に揃っています。均一であることが品質の証とされているからです。でも、手で紡いだ糸には…
「服はたくさんあるのに、着るものがない」という感覚は、多くの人が経験します。それは服の数の問題ではなく、自分が何を求めているかが言語化されていないことが多い。パーソナルスタイリングセッションは、その言語化を手伝うための時間です。
フランスのノルマンディー産リネン、京都西陣の絹、ポルトガルの手紡ぎコットン。仕入れ先の名前と顔を知ったうえで選んでいます。
国内の小さなアトリエと直接契約し、量産ラインには乗せていません。一型につき最大十二着のみ制作します。
年に二回、夏と冬にのみ新作を発表します。トレンドを追うのではなく、その季節に本当に着たいものを問い直すためです。
2026年夏コレクション「水辺の余白」は、全十八点で構成されています。素材はノルマンディー産ウォッシュドリネン、アレンテージョ産手紡ぎコットン、そして西陣の薄絹の三種類。どの型も、一着につき最大十二着のみの制作です。試着は完全予約制でご案内しています。

フランス・ノルマンディー州カン近郊の農家から直接仕入れたフラックスを、ベルギーの製糸所でリネン糸に加工したもの。三回の水洗い処理を経て、着るほどに柔らかくなる質感に仕上げています。ウエストはゴムと共布の紐の両立て、裾は手まつり縫い。

ポルトガル・アレンテージョ地方の家族工房「Casa Fiada」が手で紡いだコットン糸を使用。不均一な糸の太さが、光の当たり方によって微妙に表情を変えます。袖は取り外し可能で、ノースリーブとしても着用できる仕様。ボタンは牛骨製。

京都・西陣の老舗機屋「丹後屋」が織った、経糸に絹、緯糸にコットンを混ぜた薄手のスカーフ。幅五十センチ、長さ百八十センチ。首に巻いても、髪に結んでも、バッグに添えても。夏の光に透けたときの色が、このスカーフの本来の姿です。

同じくノルマンディー産リネンを使った、肩から胸元にかけてのタックが特徴のブラウス。タックの入れ方は代々木上原の提携アトリエ「縫製室ヤマシタ」の職人が一着ずつ手で調整しており、同じ型でも微妙に表情が異なります。裏地なし、透け感あり。
"試着室に入ったとき、時計がないことに気づいて、初めてゆっくり服を選べた気がしました。リネンのパンツは二年経った今も、最初より好きです。"
"スタイリングセッションで、自分が何を避けていたかを初めて言葉にできました。澄子さんの聞き方が、押しつけでなく、ただ丁寧で。"
いくつかの質問にお答えいただくと、今季のコレクションの中からあなたに向いているアイテムをご案内できます。
中村 澄子、東京生まれ。文化服装学院でパターンメイキングを学んだ後、大手百貨店のバイヤー部門に十二年間勤務し、主にヨーロッパの独立系ブランドの国内導入を担当した。2019年秋にパリ訪問中に転機を迎え、同年末に Eternal Ivory Brook を設立。週末は奥多摩の山を歩くことを習慣にしており、「歩いているときに、次のコレクションのテーマが浮かぶことが多い」と話す。愛読書はロラン・バルトの『モードの体系』と、ガストン・バシュラールの『空間の詩学』。